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資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応

現状評価

  • 当社は売上高や利益水準だけではなく、資本コストのWACC(株主資本コストと有利子負債の加重平均コスト)や株価を意識した経営に努めてまいりました。2023年3月31日に東京証券取引所から公表された、「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について」を受け、改めて現状分析及び将来予測に基づいた検討を行いました。
  • 2023年3月期までの過去5期平均のROE(自己資本利益率)は▲6.9%、ROIC(投下資本利益率)は▲3.7%、調整後ROICは▲4.1%であり、コロナ禍による業績不振の影響で、効果的な資本投下に至りませんでした。
    ※調整後ROICは、ROEとの対比をよりわかりやすくするために、当期純利益÷(株主資本+有利子負債)で算出
  • 一方で、事業評価にはROICがWACCをどれだけ上回るかを重要な判断基準とし、投資回収評価にはIRR、費用回収評価にはROIを判断基準とする等、資本コストをこれまで以上に意識した経営を行っており、2024年3月期第2四半期連結累計期間の実績を年換算した場合のROEは14.0%、ROICは5.8%、調整後ROICは7.5%と、大幅な改善を果たしています。

方針・目標

当社は資本コストや株価を意識した経営を行う上で、損益計算書上の売上高や利益水準だけではなく、バランスシートを基にした資本コストや資本収益性を重視した経営を推進していくことを方針としております。主な指標は下記のとおりです。

主な経営指標
ROE 8.0%
ROIC 6.0%
Net Debt(純有利子負債)/ EBITDA倍率 3倍以内

取り組み

  • 継続して資本コストを上回る資本収益性を達成し、持続的な成長を果たすための抜本的な取り組みについて検討する。
  • 社是である「お客様の喜びが私たちの喜びです」の実現に向けた活動が、全てのステークホルダーとの共栄の起点となると考え、各種施策を推進する。
  • ブランドコンセプトを磨き、表現し続けることで、強固な顧客基盤、資本収益性の高い事業構造を構築する。
  • 強固な顧客基盤、資本収益性の高い事業構造の構築には、顧客満足度の向上が欠かせないと考えており、KPIにはNPSを採用し、NPS評点の継続的な向上に取り組む。
  • NPS評点の継続的な向上には、数多くの従業員の活躍が欠かせないと考えており、KPIには従業員エンゲージメントを採用し、従業員エンゲージメント評点の継続的な向上に取り組む。
  • 投資回収、費用回収評価については、IRR、ROIの目標値を置き、ハードルレートを超えつつ、より大きなリターンが見込めるものを優先して実施する。